設計補助とCADオペレーターの『仕事内容』と『必要なスキル』の違いを徹底解説!
2024.08.07
- CAD・BIMオペレーター
記事ライター:キャドテク編集部
設計業界において重要な役割を果たす『設計補助』と『CADオペレーター』ですが、この2つの職種の違いがよくわからないという方も多いはず。
設計の現場では、専門知識やスキルが求められることが多く、職種ごとに異なる役割が存在します。
本記事では、『設計補助』と『CADオペレーター』の仕事内容や必要なスキルの違いを解説していきます。
CADオペレーターを目指す方に向けて、必要なステップも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
設計補助とCADオペレーターの『仕事内容』と『必要なスキル』の違い
このセクションでは、『設計補助』と『CADオペレーター』の具体的な業務内容と求められるスキルについて詳しく解説します。
仕事内容
設計補助
設計補助の主な仕事内容は、設計士のサポートを行うことです。
具体的には、図面の修正や管理、設計資料の作成、プロジェクトの進行管理など、多岐にわたります。設計士がスムーズに作業を進められるよう、必要な情報や資料を整理し提供する役割も担っています。
また、クライアントとの打ち合わせに同席し、設計士が必要とする情報を記録し、後の作業に反映させることも重要な業務の一つです。
CADオペレーター
CADオペレーターの主な仕事内容は、CADソフトウェアを使用して設計図面を作成することです。
設計士やエンジニアから指示された仕様に基づき、詳細な図面を作成します。図面作成だけでなく、図面の修正や更新、必要に応じて3Dモデリングも行います。
CADオペレーターは、設計図面の正確性と一貫性を保つために、高度なCADソフトウェアの操作スキルが求められます。また、図面をもとにした各種資料の作成や、製図基準に準拠した品質管理も重要な業務です。
必要なスキル
設計補助
設計補助は、設計士やクライアントとの情報共有を円滑にする高いコミュニケーション能力が求められます。
また、基本的な設計の知識や専門用語の理解が必要です。
プロジェクトの進行状況を管理し、必要な資料や情報を整理するスキルも重要で、ExcelやWordなどのオフィスソフトの基本操作能力も求められます。
CADオペレーター
CADオペレーターには、AutoCAD、Revit、SolidWorksなどのCADソフトウェアを操作するスキルが必要です。設計士の意図を正確に理解し、図面に反映させる能力が求められます。
また、3D設計が必要な場合には3Dモデリング技術も重要です。建築や機械工学などの基礎的な技術知識が役立ち、図面の正確性を保つための細部への注意力も必要です。
設計士とCADオペレーターとの違い
『設計士』と『CADオペレーター』は異なる役割を持っています。
設計士は建築物や製品の設計を主導する専門家であり、プロジェクトのコンセプトを考案し、全体的な設計プランを作成します。設計士はクライアントの要望や法規制を考慮し、機能性、美観、安全性を兼ね備えた設計を提供する責任を負っています。
また、設計士はプロジェクトの初期段階から完成まで、全体の進行を監督し、品質管理を行います。設計士には創造力、技術的知識、コミュニケーション能力、プロジェクト管理スキルが求められ、建築士資格などの専門資格が必要となることがあります。
一方、CADオペレーターは、設計士やエンジニアの指示に基づいて詳細な設計図面を作成する専門家です。CADオペレーターの主な役割は、CADソフトウェアを使用して正確かつ効率的に図面を描くことです。
CADオペレーターは設計図の修正や更新を行い、設計プロジェクトの技術的な側面をサポートします。設計図の精度を確保し、設計士のビジョンを具現化する役割を果たします。
CADオペレーターには、AutoCAD、Revit、SolidWorksなどのCADソフトウェアの操作スキル、図面作成能力、技術的知識、注意力、コミュニケーション能力が求められます。
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CADオペレーターになるためには
CADオペレーターとしてのキャリアをスタートするには、未経験者でも適切な準備と学習を行えば十分に可能です。
まず、基本的なスキルと知識を習得するためには、専門スクールや職業訓練校で学習するのがいいでしょう。これらの教育機関では、CADソフトの操作や図面の読み書き、設計の基礎知識を体系的に学ぶことができます。特に、専門の講師から直接指導を受けられるため、効率的にスキルを身につけることができます。
また、CAD利用技術者試験や建築CAD検定試験などの資格を取得することで、スキルや知識を客観的に証明し、就職活動でPRすることができます。これらの資格は、採用担当者に対して基本的なスキルを既に習得していることを示す手段となり、未経験者でも採用を検討してもらいやすくなります。
さらに、職業訓練校では受講費用が無料であることが多いため、経済的な負担を軽減しながら専門教育を受けることができます。失業保険の受給資格者であれば、通学中に基本手当や受講手当を受給できる場合もあります。
CADオペレーターになるために特定の学歴は必ずしも必要ではありませんが、建築や機械工学などの専門知識を学べる学校を卒業していると、就職やキャリア形成において有利に働きます。未経験者でも基礎的な業務からスタートし、図面のトレースや修正作業、データ入力などを通じて、徐々にスキルを磨いていくことができます。
未経験からのスタートでも、努力と継続的な学習を続けることで、CADオペレーターとしてのキャリアを築くことが可能です。スキルを磨き、経験を積むことで、将来的には高収入を目指すこともできます。
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まとめ
『設計補助』と『CADオペレーター』、『設計士』はそれぞれ異なる役割を持ちます。設計士が全体の設計をリードし、CADオペレーターがそのビジョンを具体的な図面に落とし込みます。
CADオペレーターになるには、専門教育や資格取得、実務経験を積むことが重要です。未経験からでも努力と継続的な学習を続けることで、CADオペレーターとしてのキャリアを築くことが可能です。
本サイトでは未経験の方でもCADオペレーターとして就職するためのコンテンツをたくさん用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。