CADオペレーターに向いてる人の特徴13選!必要なスキルや資格は?

「CADオペレーターを目指したいけど、自分は向いているのだろうか」と不安になっていませんか?CADオペレーターはどんな人に向いているのでしょうか。仕事内容や人気の雇用形態、向いている人の特徴などを解説するとともに、仕事を効率よく探す方法をご紹介します。

CADオペレーターに向いている人の特徴13選

実務経験がある

CADオペレーターは、専門的な資格ももちろん重要ですが、実は多くの企業では実務経験の方がより重視されています。実際のプロジェクトでの経験を積むことにより、即座に仕事に取り組むことができるため、経験豊富なオペレーターは企業にとって大きな資産となります。この分野での実務経験を持つことは、仕事を探す際に非常に有利であり、職場での即戦力として期待されることが多いです。

図面の理解力がある

CADオペレーターとしての主な仕事内容は、図面の入力や修正です。これらの作業は、単に図面を入力することだけではありません。重要なのは、「この図面が何の目的で作られたのか」「どのような内容が描かれているのか」「図面に誤りがないか」などを正確に理解し、解釈する能力です。図面を読み取る力は、CADオペレーターにとって不可欠なスキルであり、プロジェクトが円滑に進むか重要な要素となります。実際には、図面に描かれた内容を理解し、それに基づいて適切な修正や改善を行うことが求められます。

コミュニケーション能力がある

CADオペレーターに必要なのは、単に技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力も不可欠です。仕事の中で、設計者やデザイナーとの打ち合わせ、外部の方との連携による進捗管理・調整、そして設計に関する疑問点や課題の確認など、多様な人々とのコミュニケーションが求められます。

さらに、チーム内での意見の交換や、アイデアの共有、フィードバックの提供など、チームワークを促進する上で重要となります。

モノづくりに興味がある

モノづくりに興味があるということも、大事な資質のひとつです。とくにCADオペレーターの場合、その仕事はモノづくりの工程の上流にあります。図面ひとつにミスが生じていても、出来上がるモノには大幅な狂いが生じてきます。

ミスを生じさせないためにも、積極的に仕事に取り組み、モノづくりに興味を持つということが欠かせません。自分が作っているモノに対する愛着があれば、その完成形というものが分かってきますし、仕事の効率もアップすることになります。そして、実際に自分が製作に携わったモノが完成することには大きな喜びが伴います。

集中力が高い

CADオペレーターの仕事では多くの数字を扱うことになるため、集中して業務に取り組む必要があります。そのため、集中力が高いという点も必要な素質と言えます。実際に計算をしたりすることはほとんどありませんが、数値の入力ミスなどは絶対に避けなくてはいけません。

図面の作成時に入力する数値は、ひとつずつ丁寧に入力していく必要があります。同じ図形を繰り返して作図する際には、コピー&ペーストの機能も使用することができますが、数値を入力しなければいけないこともあります。

また、熟練を必要とする仕事でもあるため、全くの初心者がいきなり業務をこなすことには難しいものがあります。CADの操作にはコツがあり、仕事を続けていくうちに、どうすれば効率よく作図することができるのか、ということも集中して仕事に携わることで、うまく学ぶことができます。

細かい作業が好き、苦にならない

CADオペレーターの仕事は、細かな作業の連続です。建築図面や機械系の図面などを見ると、一見とても複雑なように見えますが、その細部は単純な図形の組み合わせでできています。こうした単純な図形をいくつも組み合わせていくことで、大掛かりな図面についても作図していくことができるのです。

そのため、細かな作業が好きな人や、それが苦にならない人はCADオペレーターの仕事に向いていると言えます。多くの作業は基本的に一人で行うため、図面の作成を任されている間は、パソコンに向かってコツコツと仕事をしなくてはいけません。こうした仕事を続けていると途中で飽きてしまうという人は、向いていないと言えます。

几帳面

几帳面であることも、大事な資質です。CADによる作図では、手書き図面のように線の太さや濃さなどに気を遣う必要はありませんが、似たような図面を多く取り扱わなくてはいけません。場合によっては、図面のプリントアウトやファイリングなどを行う場合もあります。そのため、几帳面な性格が必要となるのです。

また、作図中に分からない部分が出てきた場合などには、その都度自分で調べてみたり、他人に確認を取ったりする必要が出てきます。このような点もおろそかにしないような、几帳面な性格をした人であれば、作図の効率はアップしていきますし、昇給などにもつながりやすいです。

オン・オフを上手に切り替えられる人

どんな仕事にも言えることですが、仕事中は自分の仕事に打ち込まなくてはいけません。とくに、CADオペレーターはオフィス内を動き回るような仕事ではなく、ひたすらパソコンに向かって製図を続ける仕事となっています。

オンとオフを上手に切り替えて、適宜休憩をはさみつつストレスをため込まないようにしなければ、仕事をこなすことは難しくなってきます。仕事中は自分の作業に集中し、仕事や休憩が終わったら自分の時間として、即座にオンとオフを切り替えることができれば、仕事を続けていく上でのモチベーションも上がっていきます。

管理能力が高い

1つの図面を集中して作図する場合が多いですが、場合によっては複数の図面をかけもちで作図しなくてはいけないケースがあります。そのため、管理能力があるかどうかも仕事をうまくこなしていく上ではひとつのカギになってきます。

例えば建築業界であれば、完成形のみの製図を行うのではなく、建築プロジェクトの各段階における施工ステップ図などを作成しなくてはいけないケースがあります。こういった時、どれが最初の図面であり、どれが次の図面であるか、といったことがきちんと判断できなくてはいけません。

自分が今どの仕事に携わっているのか、という点を判断する管理能力も、仕事を長く続けていく上では必要になってきます。

向上心がある人

CADソフトは頻繁に更新されることが多いソフトですし、そのたびに新しい機能や使い方をマスターしなくてはいけません。場合によっては、自分が働いている会社で使用されているソフトが、新しいものへと切り替わる場合もあります。

ですから、常に向上心を持って仕事に接し、新しいことをどんどん吸収して学んでいく、という姿勢が大事です。

また長く続けていくうえで、単純な製図だけにとどまらず、DTPソフトを扱えるようになったり、BIMの知識や技術を身につけたり、業界に関する専門性の高い資格取得を目指すといった向上心も大切と言えます。

最低限のパソコンスキルが身についている人

パソコンの操作については、ある程度基本的な操作は学んでおいたほうが良いと言えます。CADオペレーターの仕事は、設計者の指示のもと図面を作成したり、修正したりすることが主な業務です。

場合によってはOffice系ソフトと連携してデータ管理などを行う場合もあります。パソコンをどのように操作すれば、どのように反応するのか、といったことや、Office系の基本ソフトの使い方などはあらかじめマスターしておいたほうが良いです。そのため、CADソフト以外にもパソコンに関して全般的な操作スキルが必要になってきます。

手に職を付けたい人

CADオペレーターの仕事は、専門性を有する仕事であり、特定のスキルを身につけたいと考えている人に非常に適しています。

CADオペレーターとしてのスキルは、ライフステージの変化にも柔軟に対応できます。結婚や出産などで一時的に離職しても、CADの操作技術を持っていれば、復職時にスムーズに再就職先を見つけることが可能です。

ライフステージの変化に合わせた働き方を希望する人

特に女性の場合、結婚や出産を機に一度仕事を辞め、その後復職を希望する人も多いと思います。正社員のフルタイム勤務や、パートや派遣勤務など会社によっては時短勤務を希望できるところもあるので、経験を活かしながらライフステージの変化に合わせて働くことが可能な仕事です。

CADオペレーターに向いていない人

CADオペレーターに向いてる人の特徴を紹介しましたが、逆に向いていない人の特徴も簡単に触れておきます。

技術への興味や適応力が低い

CADオペレーターは、常に進化する技術やソフトウェアを使用します。これらへの興味や学習意欲が低い人は、この職種に適していない可能性があります。

細部に対する注意力が欠如

精密な図面作成には、細部への注意力が求められます。細かな部分を見落としやすい人は、この職種には向いていないかもしれません。

単独作業が苦手

CADオペレーターはしばしば一人で集中して作業を行う必要があります。チームワークよりも単独作業を好まない人には向いていません。

コミュニケーションが苦手

CADオペレーターの仕事はチームメンバーやクライアントとのコミュニケーションが不可欠です。コミュニケーションが苦手な人は、この職には向かいない可能性があります。

就職活動でアピール材料になるCADの資格

「CADオペレーターになるには資格が必要」と考えている方がいるかもしれません。しかし、CADオペレーターには必ずしも資格が必要というわけではありません。むしろ、資格よりも実務経験のほうが就職活動において有利に働きます。

とはいえ、実務経験のない方が自身の能力をアピールするためには、資格を取得しすることが一番のアピール材料となります。以下でCADの資格の一例を紹介します。

CAD利用技術者試験

CADの技術を用いて設計作業を行う技術者の能力を測定し、認定するための試験です。

試験の内容は基本的なCAD操作から、図面の理解、データの管理方法など。CADオペレーターを目指すのであれば、まずはCAD利用技術者試験を検討するのがおすすめです。

オートデスク認定資格プログラム

製造業から建築、土木、産業、各種研究機関など、様々な世界のものづくりに関わるエンジニアやエンジニアを目指す学生が、スキルをアップさせるためや、オートデスク社が提供するソフトのスキルを証明することができます。

国家資格ではありませんが、世界的にシェアのあるオートデスクが認定しているので、世界中どこでもオートデスクのスキルを持っていることを証明することができます。

建築CAD検定資格

年間1万人近くの人が受験する国内最大級のCAD検定試験です。等級が、准1級、2級、3級、4級に分かれており、就職してすぐに知識を活かすことができる実践型である点を特徴としています。

CAD実務キャリア認定制度

実務上でCADを使用する方々や、学校や各種スクールなどの教育機関で学んでいる方を対象とし、CADを使用する実践的な技能のレベルを認定するものです。

実務に必要なスキル、能力、モラルなどを評価し、スキル向上やスキルを習得する意欲を向上させること、また問題解決能力をアップさせること等を目的としています。

Vectorworks操作技能ベーシック認定試験

Vectorworks操作技能認定試験は、Vectorworksの操作スキルの工場やVectorWorksを操作するエンジニアの育成を目的として、操作スキルを客観的に判定する指標として、VectorWorksの開発提供元であるエーアンドエー株式会社が実施するライセンスです。

VectorWorks操作技能認定試験の、ベーシック認定試験はVectorWorksが持つ2D機能と3D機能、RenderWorksの基本操作を習得していることを認定する試験です。

テクニカルイラストレーション技能試験

テクニカルイラストレーションとは工業製品のカタログや取り扱い説明書などで目にする、製品や製品に使われる部品の立体図のことです。

2Dの平面図や断面図からモデルのイメージが伝わりにくい場合に、テクニカルイラストレーションを用いることでモデルをイメージしやすくなります。

この立体図を作成するための技能を証明するのが、テクニカルイラストレーション技能試験です。

CADのスキルを身につける方法

一口にCADと言っても、AutoCAD、Vectorなど様々なソフトが存在し、各現場で使用するソフトが異なります。扱えるソフトが増えることでより仕事を選ぶことができますし、CADオペレーターとして大きく成長することができるでしょう。

CADを扱う仕事では「扱えるかつ、即戦力になり得る人材であるか」が最大のポイントと言えます。即戦力となり得るスキルや知識を身につけるための方法としては、「職業訓練校」「スクール」があります。

より多くの操作スキルを身につけるための1つ目の方法として、職業訓練校に通うことが挙げられます。

職業訓練校に通う

職業訓練校とは、再就職のために支援を受けられるスクールのようなものになります。

受講料は基本的に無料となっていますが、これは雇用保険から支給されるものであり、だれでも受けられるわけではありません。一定の条件を満たした方のための講習ですので、事前に確認しておきましょう。

なお、受講料が無料となってもテキスト代など多少の費用は必要となります。

期間は3か月~1年程です。

ただし、基本的な操作の講習が一般的ですので、資格取得のための勉強や応用などは自身で身につけていくことになります。

スクールに通う

一方、スクールに通うという場合「自分の目的(何を身につけたいのか)」を明確にし、それに見合ったカリキュラムを組んでいるスクールを探すことが何よりも重要です。

どの業界で働きたいのか、そのために身につけておくスキルは何か、どのソフトのスキルや知識を学びたいのかといったことから逆算して絞り込んでいきましょう。

スクールでは、効率よく基礎的な知識やスキル、実践的なスキル、資格取得に向けた対策などを教えてもらうことができます。ただし、コースにもよりますが30〜50万円などの受講料がかかります。

効率よく学べることと費用面はトレードオフの関係になりますので、ご自身のライフスタイルや予算なども踏まえて無理のない方法を選びましょう。

CADオペレーターが活躍できる業界

一口にCADオペレーターといっても、活躍する業界は様々です。ここでは、CADオペレーターが活躍する業界について紹介します。

建築業界

現在、CADオペレーターを募集している業界で製造業界と並んで求人数が多いのは、建築業界です。CADの基本的な技術や知識は必要ですが、未経験からでも働きやすい業界であるため、初心者が第一歩を踏み出したい場合には最適の業界だと言えます。

建築業界では、主にAutoCADやJw-CAD、Revit、ARCHICADなどを使用して製図を行っています。

内装・インテリア業界

最近では、内装やインテリアの業界でも募集が増えてきています。建築業界では建物の内部を設計するのに対して、内装・インテリア業界ではその室内をデザインしたり、レイアウトを考えます。主に使用されているソフトは、VectorworksやAutoCADなどです。

土木業界

土木業界でも求人数が増加している傾向にあります。土木業界では、高速道路や橋、上下水道といったインフラ関係の製図をすることが、CADオペレーターの仕事となっています。土木業界でも多く使用されているのはAutoCADやJw-CAD、Revit、Civil 3Dなどで、設計図、参考図、変更設計図、施工図、完成図といったさまざまな図面の作図を行います。

設備業界

電気や水道など、設備関係の施工やメンテナンスを行っている会社でも、CADオペレーターを募集しています。電気配線の計画や水道管の配置図の作成や、照明や空調システムの配置の設計などを行います。

設計業界ではAutoCAD、CADWe’ll Tfas、Rebroなどが使用されています。

製造業界

製造業界では、主に機械系の分野でのCADオペレーターの募集が多いです。機械系で取り扱うのは、AutoCADやCATIAといった3次元のモデリングができるソフトです。そのため、3次元でのモデリングも行える能力が必要となってきます。

CADオペレーターの仕事とは

文字通りCADを操作して設計・製図・データ入力したり、修正・設計補助などをしたりする仕事です。

建築・土木業界、自動車・航空業界、機械・家電業界、アパレル業界、家具・インテリア業界、広告業界、福祉業界など、実に幅広い業界で求められている人材となっています。

業界や業種によって多少の違いはあるものの、仕事内容としては設計者やデザイナーのアイデアをCADに入力し、図面または3Dデータとして利用できるようにすることです。修正、デザイン変更などにも対応します。また、必要に応じて熱や重量などの数値も導き出します。

このように、業界や業種が幅広いため雇用形態も正社員、契約社員、派遣社員、パートなどさまざまです。その中でも特に、一定以上のスキルを身につけている人の場合、時短や週4勤務OKだったり、育児休暇を経て職場復帰しやすかったりすることから、派遣社員に人気が集中しています。

CADオペレーターの求人は多い?

CADオペレーターはモノづくりをする業界では欠かせないものとなっていますが、その反面、応募者が不足している傾向があります。派遣会社や求人サイトにおいても、求人数はかなり多くなっています。

業務でCADを使用する業界は現在も増え続けており、そういった点から見ても、CADオペレーターの仕事は今後も増加していくことが予想されます。

ただし、求人数は多いものの、それなりに経験が求められるため、就職・転職をスムーズに進めるためには、即戦力となり得るスキルを身につけておかなければなりません。

前述のとおり、CADオペレーターというのは専門職であり、なおかつ向上心が必要な仕事です。継続して仕事をしていくためには、常にソフトや業界に対する新しい知識を身につけ、鍛錬を積んでいくということが必要になります。それに加えて、自分の仕事に責任感をもってあたるということが大切です。

CADオペレーターの仕事を見つけるには

実際に、仕事を見つけるにはどういった方法があるのでしょうか?仕事の探し方はさまざまですが、より自分のスキルや希望に見合った仕事を探したいですよね。

自分で仕事を探すとき、ネット検索や求人サイトなどを利用することが多いと思いますが、例えばそこに「未経験OK」と書かれていても、実際には意味が全く違う場合があります。

・「CADを使った仕事に就くこと自体が未経験」

・「CADを使った仕事に就いたことはあるが、その業界自体が未経験」

このように意味合いが異なることがあるので、「未経験OK」と書いてあっても、必ずしもすべての人が当てはまるわけではありません。

このように自分だけでCADオペレーターの仕事を見つけるのは難しい部分もあります。

自分のスキルを理解していることはもちろん、自分のスキルを把握してくれている人がいることが、自分に合った仕事を見つける近道となります。

例えばスクールで資格を取得したなら、そのスクールに紹介してもらう方法、職業訓練校で技術や知識を身につけたなら、ハローワークに紹介してもらう方法などがあります。

より自分の希望を細かく伝えたい場合は、CADオペレーターの求人情報を扱っている派遣会社に登録する方法がおすすめです。事務系、エンジニア系なども幅広く扱っていますし、希望する職種や働き方などもより詳しく伝えることができます。

CADオペレーターは幅広い分野で求められており、その業務内容も多岐にわたります。自分に合った仕事を見つけるためにも、まずは求人情報を扱っている派遣会社に登録してみてはいかがでしょうか?

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