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CAD・派遣・転職2020.07.08

完全解説!CADオペレーターと設計士の違いとは

CADオペレーターも設計士もモノづくりに携わる仕事の一種ですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、CADオペレーターと設計士の違いについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

CADオペレーターと設計士の主な違い

まずはCADオペレーターと設計士の違いについて解説します。

 

CADオペレーター

CADオペレーターの主な仕事は、設計士の図面をもとにCADソフトを使ってパソコン上に書き写すことです。さらにそこから3次元のパースなどの作成を頼まれる場合もありますが、基本的にはCAD製図においては補助的な業務です。紙の図面を渡されてから、それをいかに正確に、素早くPC上に書き写せるか、といったことがポイントになります。

 

CADオペレーターの仕事というのは、一言で言えば作図というモノづくりの一工程に携わる仕事です。

 

設計士

それに対して、設計士は、建物を建築していく上で土台となる部分の設計を行うのが仕事です。製図はもちろん、建築していく上での専門知識、法知識、安全性、環境対策、製造コストなど一連を通した理解が必要となります。そして、それらの知識を理解し、習得していることが前提と言えます。

 

このように、専門知識を持ってモノづくりを行うのが設計士の仕事であり、CADオペレーターとの大きな違いと言えます。

 

CADオペレーターの業務と必要な資格

よりCADオペレーターと設計士の違いを知るために、業務内容や資格について解説します。まずはCADオペレーターの業務内容と資格です。

 

CADオペレーターの業務内容

CADオペレーターの仕事は、PC上でモノづくりにおける完成形を示すことだと言えます。手書きでは線の濃さや太さなどがまちまちで分かりにくかったりしますが、それをPC上で整理すれば見やすくなります。また、2次元の図面から3次元のモデリングを行うことも、CADオペレーターの仕事に含まれてくる場合があります。

 

CADオペレーターの仕事の基本としては、図面を正確に読み取り、それをPC上で再現することですが、正確さとともにスピードも重視されます。ですから、CADオペレーターはある程度手早く業務をこなさなくてはいけません。場合によっては、設計士や責任者から作図した図面の説明を求められる場合もあります。

 

CADオペレーターに必要な資格

CADオペレーターの仕事は作図作業における補助業務であるため、特定の資格を持っていなくても仕事をすることができます。ただし、図面を正確に読み取るための知識が必要とされるため、基本的な知識を学ぶ手立てとして資格取得を目指すのも良いかもしれません。

 

例えば建設業界であれば、建築CAD検定、2次元CAD利用技術者試験などの資格を取っておくと良いです。ただし、CADソフトというのは日々進化しているものであるため、それに合わせて自分の技能もアップデートさせていくことが大切です。

 

設計士の業務と必要な資格

次に、設計士の業務内容や資格について解説します。

 

設計士の業務内容

設計士はCADオペレーターと比べると専門性が高く、特定の分野に限って仕事を行います。建設業界の設計士が製造業界で設計を行う、といったことはありません。建築士は建築物に関する専門家であり、製造業における設計士は部品や商品製造の専門家だと言うことができます。

 

建築士のように特定の資格が必要となる場合もありますが、アパレル業界やジュエリー業界のように資格ではなくデザインセンスが問われる業界もあります。また、建設業界でも建物の意匠を設計するのは設計士の仕事であり、こちらもある程度のデザインセンスが必要になってきます。

 

設計士に必要な資格

設計士の仕事はモノづくりの発端となる仕事であるため、さまざまな専門知識が必要になってきます。例えば建設業界であれば、設計する建物が法令にも適合している必要があります。

 

設計士の仕事をするうえで、100㎡以上の建物を設計する場合は一級建築士や二級建築士、木造建築士などの資格が必要になります。さらに、一定規模以上の建物を設計する場合には、その安全性を高めるために、構造設計や設備設計の専門家である、構造設計一級建築士や設備設計一級建築士といった資格を持っていなくてはいけない場合もあります。

 

CADオペレーターと設計士の関係

ここまでCADオペレーターと設計士の違いについてみてきましたが、CADオペレーターと設計士の関係とはどのようなものなのでしょうか。

 

一言で説明すると、設計士は主、そしてCADオペレーターの仕事は従の関係であると言うことができます。つまり、設計士なしではCADオペレーターの仕事は成り立たちません。

 

職場内では、CADオペレーターが設計士の指示を受けて仕事をしますが、分からないことが出てきた場合には即座に設計士に確認をとらなくてはいけません。すでに書いたように、設計士の仕事はモノづくりの発端となる仕事であり、CADオペレーターの仕事はその一工程であると言うことができます。そのため、設計士なしにCADオペレーターが単独で作業を行うことはありません。

 

ただし、設計士の指示で図面の修正を依頼されたり、2次元の図面を元にして3次元パースの作成をするといった、CADオペレーター独自の仕事もあります。設計士はモノの設計者として専門的な仕事ですが、CADオペレーターもCAD操作においては専門的な仕事であると言うことができます。建築CADオペレーターとして働いている人の中には建築士の資格を持っている人もおり、こうした場合には設計助手の仕事を任されるケースもあります。

 

最後に:CADオペレーターに求められること

CADオペレーターと設計士の違いからも分かるように、CADオペレーターに求められるのは、PC上で図面を作図するという、正確でスピーディーな作業です。

 

また、必要に応じてCAD図面の完成後に修正を求められる場合もあります。こうした業務をこなしていくためには、建築関係であれば建築に関する知識、製造関係であれば製造に関する知識が欠かせません。CADオペレーターは従の仕事であると言っても、やはり専門性の高い職種なのです。

 

今回はCADオペレーターと設計士の違いについてみてきましたが、どちらの仕事であっても十分にやりがいを得られる仕事であることは間違いありません。CADオペレーターから設計士への道を歩むという人も中にはいることでしょう。

 

今回のCADオペレーターと設計士の違いを参考に、自分はどちらで活躍していきたいのかじっくりと考え、それぞれのキャリアをスタートさせてみてはいかがでしょうか。

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