建築CADオペレーターと土木CADオペレーターの違いについて詳しく解説

最近では建築業界だけでなく、土木業界でもCADオペレーターを募集するところが増えてきています。この記事では、建築CADオペレーターと土木CADオペレーターの違いを始めとして、それぞれのソフトの特徴なども詳しく解説しています。

建築CADオペレーターと土木CADオペレーターの違い

まずは2つの違いについて、簡単にまとめてみます。

建築CADオペレーターとは

建築業界で活躍する職種の一つです。

一戸建ての家屋やビルなどを建てるのが仕事となり、建築CADオペレーターは、この分野でCADソフトを使って作図をする仕事です。

主な仕事内容は、建築士の描いた図面のトレースなどになり、慣れてくると、それを立体的に表現するなどの仕事が加わってきます。

土木CADオペレーターとは

土木業界で活躍する職種の一つです。土木業界では、都市設計をしたり、土木工事をするのが主な業務となっています。例えば道路や橋、トンネルといったインフラ関連の整備などです。

土木業界でCADソフトを使って作図をする仕事になります。自分で一から製図をするのではなく、設計士の描いた図面を元にトレースを行ったり、3次元のパースなどを作成したりします。

建築と土木、どちらもものづくりに関わる仕事ですが、2つの業界では、それぞれ活躍する分野が異なっています。

使用するCADソフトの違い

では、建築用と土木用のCADソフトの間に違いはあるのでしょうか。

建築業界で使用されるソフトの特徴

建築系のソフトと言ってもその数はとても多く、どのソフトを使うかは目的によって使用するソフトは違ってきます。

その中でも、汎用性の高いAutoCADやJw-CADなどが主に使われており、どちらも主に2次元の図面を作図するのに適していますが、AutoCADは3次元のモデリングも可能です。

Jw-CADは2次元専用で3次元のモデリングはできませんが、フリーソフトでもあるため、規模の小さい建築会社などではこのソフトをメインに使っている場合もあります。また、最近ではBIMという専用のソフトが使用されることも増えてきています。

土木業界で使用されるソフトの特徴

土木業界で使用されるソフトも、AutoCADやJw-CADなどである場合が多いです。土木図面を描く場合には、主に案内図、説明図、構造図、詳細図という4種類の図面を描くことになります。3次元CADを使用する場合には、そこから立体的なモデリングを行っていきます。

建築・土木CADとしてシェア率の高いソフト「AutoCAD

上でご説明したように、建築や土木業界では専用のソフトなど様々なソフトが存在しますが、そのなかでもとくに利用率が高いのがAutoCADです。

操作がしやすいことや、汎用性が高いこと、そしてさまざまなソフトとの連携ができるのが特徴となっています。そのため、建築や土木業界では最も多く使われているソフトとなっています。

活躍する業界に違いはあるもののソフトに関しては類似点が多い

建築業界と土木業界で、それぞれ作り上げるものは大きく異なりますが、使用するソフトには共通点が多いです。とくにAutoCADやJw-CADはどちらの業界でも使用されています。

使用するソフトには類似点が多い一方で、作り上げるものは大きく異なり、専門的な知識も違いますので、注意が必要です。

どちらの分野で活躍するかは早い段階で携わることが賢明

CADオペレーターとして仕事をする場合、単に操作できれば良いというわけではなく、建築業界であれば建築の知識、土木業界であれば土木の知識が必要となってきます。これはもちろん、取り扱うものに大きな違いがあるからです。

そのため、自分がどちらの道へ進むのか早めに選択し、早い段階で希望の分野の仕事に携わっていくことが良いと言えます。

違いはあるがどちらもやりがいのある仕事

どの分野で活躍するにしても仕事は大変ですが、それ以上にやりがいも多い仕事です。

ものづくりに携わる喜び

活躍する分野はそれぞれのオペレーターによってさまざまですが、いずれもものづくりに関わる仕事であるという共通点があります。仕事とは、まさに建築や土木というものづくりの一工程であるため、ものが出来上がっていく喜びはとても大きく、完成した際は携わった人たちと喜びを分かち合えることもやりがいの一つでしょう。

身につけた技術の分だけ評価に結びつきやすい

活躍するためには、操作技術をアップさせるというのがやはり一番です。作図を行う場合には、正確さとスピードの両方が要求されるので、慣れれば慣れるほど仕事の効率は高くなっていきます。また、専門的な知識を身に付ければ、設計士との間のやり取りもスムーズに行えるようになってきます。

このようにして仕事を覚えていけば、より幅広い仕事を任されるようになり、その分評価も高くなっていくことになります。

建築CADオペレーターと土木CADオペレーターには共通点も多く、どちらもものづくりに関わる仕事であるということがお分かりいただけたのではないかと思います。その一方で、取り扱うものには大きな違いがあります。

どの分野で活躍していきたいのかしっかりと検討したうえで、一歩を踏み出してみてください。

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