株式会社アクト・テクニカルサポート

CAD・派遣・転職2019.11.28

CADオペレーターの転職事情!働き方や今後の需要も交えて解説

CADオペレーターというのはとても人気の高い職業です。現在、CADオペレーターへの転職を考えている人も多いでしょう。こちらでは、CADオペレーターの転職事情を中心にして、このお仕事がどんなものなのかを詳しく解説しています。

CADオペレーターの働き方

CADオペレーターと一口に言っても、その働き方は様々です。設計士を目指してバリバリ仕事をしている人もいれば、ワークライフバランスを重視して契約社員や派遣社員、パートなどで働いている人もいますので、そのバリエーションは豊富だと言えます。

 

まず、CADオペレーターの雇用形態としては、次のようなものがあります。

 

・正社員

・派遣社員、契約社員

・アルバイト、パート

・在宅、フリーランス

 

このうち求人数が最も多いのは派遣社員です。派遣会社に登録に行き、条件に合う仕事を紹介してもらえるので、正社員よりも早く仕事が見つかることが多いとも言えます。実際、CADオペレーターの方は色々な現場で派遣社員として活躍していて、派遣社員から入ってその後は正社員に登用されるケースもあります。

 

初めからCAD専門の正社員を募集している会社は多くはありません。正社員を募集している場合には、何らかの資格やスキルを持った社員がCADオペレーターも兼務していることが多いからです。とくに建築事務所などでは、建築士がCADでの作図に携わっているケースが多いです。

 

CADオペレーターとしての仕事を探したいのであれば、派遣社員、契約社員、パート、アルバイトなどの雇用形態で仕事を探したほうが、求人が多くあります。他にフリーランスとして在宅などで働くという方法もありますが、こちらはCADオペレーターとしての経験を積み、かつ仕事を得るための営業活動なども必要になりますので、やや敷居が高いと言えます。

 

上に挙げた雇用形態のうちで、おすすめは派遣社員です。派遣社員でしたら、契約期間が終わっても、登録している派遣会社が次の仕事先を用意してくれるケースもあります。また、長期間派遣就業を続けていると、有期雇用から無期雇用社員として採用され、契約期間の定めなく、仕事が続けられる可能性もあります。

 

CADオペレーターの需要

では、実際のところCADオペレーターの需要はどれくらいあるのでしょうか。まず答えから言うと、CADオペレーターの需要はかなり多くあります。もちろん、兼業の場合だけでなく、CADによる作図を専門としてオペレーターを雇っている会社も多いです。

 

ただし、単にCAD操作だけができるトレーサーとしての需要は見込みがありません。

 

CADを使用するのは、主に建築や製造といった現場ですが、こうした現場には繁忙期と閑散期とがあり、繁忙期にはとくに業務が忙しくなります。

 

こうした場合、本職の社員が図面まで作図するという時間がないケースもあります。おおまかな指示だけを出して作図はCADオペレーターにまかせる、手書きの製図をCADでトレースしてもらう、といった仕事も出てくるわけです。また、2次元の作図とは別に3次元パースの製作などを求められる場合もあります。

 

このように、「ただCADで作図ができるだけのCADオペレーター」の需要は減ってきているものの、設計者の補助業務ができたり、パースの製作が行えるなど付加価値を持ったCADオペレーターの需要は高まってきています。

 

CAD以外の専門知識は必ずしも必要とされるわけではありません。しかし業界内や会社内の基礎知識はしっかりと覚えておくことはもちろん、3次元CAD、Photoshop、IllustratorなどCADの製図能力プラスアルファの技術や知識を持っているCADオペレーターの需要は大きくなるでしょう。

 

CADオペレーターの転職状況とは

CADオペレーターという職種で転職を希望している人(求職者)、CADオペレーターを募集している企業(求人企業)、にはそれぞれさまざまな状況があります。

 

求職者に関して言えば、学生のころから建築や機械などを専門分野として学び、設計者を目指すためにCADオペレーターからスタートしようとする人もいれば、もとも設計職であった人が働き方のスタイルとしてCADオペレーターを希望する場合もあります。また全く別の分野からキャリアチェンジを希望して未経験からCADオペレーターを目指す人、とさまざまです。

 

一方、求人企業からするとプロジェクトのスタートによる増員募集や、欠員募集、将来を見据えた第二新卒などのポテンシャル採用など、求められる経験・必要スキルは、企業によってもまた時期によってもさまざまです。ただし全くの未経験から採用されるケースは少なく、何らかのCAD操作を習得していることや、その専門分野に関する知識・経験を踏まえて採用されると言ってよいでしょう。

 

CADオペレーターの転職に年齢は関係ある?

どのような職業においても、転職するタイミング、年齢的なものを考えると思います。

では、CADオペレーターの転職に年齢は関係あるのでしょうか。

 

答えとしては、あるとも言えますし、ないとも言えます。

 

企業は将来性を見越して人材採用を行いたいと考えて、20代~30代の若手を想定して中途採用の募集を行っているケースが多いです。なぜなら、若い世代のほうが日々進化するCADソフトに対しても柔軟に対応でき、知識の習得も早いと考えるからです。

 

ただし、40代以降ではCADオペレーターとして転職できないというわけではありません。50代で現役のCADオペレーターとして活躍している方たちも多くいます。

 

実際、CADオペレーターの転職では年齢はあまり関係ないと言って良いでしょう。CADオペレーターとして転職する際にポイントとなってくるのは、むしろこれから働く会社でする仕事の分野に関する正確な知識や、これまでの経験です。

 

先に述べたように、今後のCADオペレーターは、CADの基本的な操作技術や知識、経験のほか、携わる業界に関連する資格や知識を持った人材であれば、年齢関係なく、ライフステージに合わせた働き方で、長く活躍できることでしょう。

 

CADオペレーターの転職に適した時期は?

ここでは、CADオペレーターとしての転職時期について解説します。転職サイトなどを見ると分かるように、CADオペレーターはほぼ通年で募集がかけられています。それだけCADオペレーターとしての需要が多いという証拠でもあるでしょう。

 

一般的に中途採用市場は、新年度が始まる4月や上半期と下半期の境目である9月~10月くらいの採用が活発になるといわれており、CADオペレーターの募集も同様と考えて問題ないと思われます。

 

正社員の転職活動は、状況にもよりますが3か月程度はかかると想定して、例えば4月入社を目指すのであれば、遅くとも年明けの1月から活動をスタートできるよう準備を始めたほうがよいと言えます。

 

派遣社員の場合は、3か月単位で契約を結んでいる場合が多く、4月、7月、10月、1月、など四半期がスタートする時期に求人が増える傾向があります。

 

また、建設業界の場合においては、ビックプロジェクトが始まるときなどは需要が大幅に増えるので、転職のチャンスとも言えます。近年ではオリンピック関連の建設ラッシュの際にはCADオペレーターの募集が通常よりも多くありました。

 

いずれにせよ、転職を希望している場合は常に求人に関してアンテナをはって情報収集をしておくことが、よりよい転職につながります。

 

CADオペレーターの転職を有利にするためには

就職や転職をする際に、それぞれに関連した資格を持っておくと有利になると言われていますが、CADの実技に関する資格については、これらを取得しておいても必ずしも転職に有利に働くとは限りません。というのも、CADの資格はCADの基本的な知識や操作に関するものが多いからです。

 

資格を取得しておくことで、応募者がCADを使いこなせるということがはっきりと分かりますが、CADオペレーターの募集をかける場合、CADの取り扱いができることは当然の条件ですから、あまりプラスアルファの要素にはなりません。

 

そのため、CADでの転職を有利にするためには、CADの実技に関する資格より、その業界に関係のある資格を所有しているほうが有利に働きます。建設業界であれば、建築士資格を持っていることはかなりアピールポイントになります。また、工業デザインの分野で働く場合には、プロダクトデザイン検定という資格もあります。

 

CADの資格はあるに越したことはありませんが、資格を所持しているということにあまり期待をかけすぎないようにしましょう。他にアピールできる要素がないような場合には、短期間でも取得できるCADの資格を履歴書の取得資格欄記載しておくのもありです。ただし、これはあくまでも基本的なスキルを確認するものにすぎないということは十分に心に留めておきましょう。

 

転職前の短期間で取得できるCADオペレーター関連の資格とは

2次元CAD利用技術者試験

2次元CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が実施している資格試験です。CADの資格の中で最も基本的な資格の一つがこれだと言って良いでしょう。受験に際しては、2級と1級、基礎概要のコースがあり、2級と基礎概要の場合には3カ月程度の修学経験があれば受験することができます。2級と基礎概要のコースは筆記試験のみ、1級は筆記試験と実技試験となります。

 

オートデスク認定資格プログラム試験

オートデスク認定資格プログラム試験は民間のCAD資格になります。実施しているのは、AutoCADなどのCADソフトを製造・販売しているオートデスク社になります。コース内容としては、AutoCADユーザー試験やAutoCADプロフェッショナル試験など5つのコースがあります。これらの資格はオートデスク社の製品に特化した資格になりますが、世界標準の資格でもあるため、所有しておくと何かと役に立つかもしれません。

 

建築CAD検定試験

建築CAD検定試験は、建築分野に的を絞ったCAD資格です。実施しているのは全国建築CAD連盟で、コース内容としては、高校生のみが受験できる4級から准1級までの4段階のコースがあります。主に、建築図面を理解する能力と、それを正確にトレースする能力が求められる試験です。合格基準は、もちろん准1級に近づくほど高くなりますが、3級資格であれば図面をトレースする能力さえあればほぼ合格することが可能です。

 

Vectorworks操作技能認定試験

Vectorworks操作技能認定試験も民間企業が実施しているCAD資格の試験です。Vectorworksは3Dレンダリングなどに使用されているソフトで、3次元のCAD製図ができる人にとってはその知識と技能が活かせる試験となっています。試験内容は操作に関する設問のみですが、70%以上の正解率でなければ合格することができません。VectorWorksはMac OSでも使用できるため、Macを使用している会社に転職したい場合には有利に働く可能性があります。

 

CADオペレーター転職における応募時の注意点

転職先の選び方

CADオペレーターとして転職する際には、まず自分がどんな業界で働きたいのか、という点を最初に考えるようにしましょう。それぞれの業界で使用しているCADソフトはもちろん、作業工程も異なってきます。

 

一口にCADと言っても、建設業界をはじめ、インテリア業界、アパレル業界など様々な分野があるため、将来どのような仕事をしたいのか、これまでの経験や知識をどの業界で生かせるのか、どのような分野で活躍していきたいかなどを踏まえて考え転職先を選ぶようにしましょう。

 

応募時の志望動機の書き方

志望動機を書く際には、自分がCADソフトを使えることをアピールするよりは、その会社のどんな点に興味を持っているかを書くようにしましょう。CADオペレーターを雇う側としては、当然のことながら自分たちの業界に興味のある人間に来てほしいと思っています。その点をよく考えた上で、志望動機を書くようにしてください。

 

具体的には、どんな業務に興味を持っているのかなどを書くようにします。その会社が作っている製品に対する興味や関心などを書くのも良いでしょう。要は、一緒にその会社で働いていきたいと思ってもらえるかどうかが、合否判定の大事な基準となってきます。

 

持っている資格は明確に

CADオペレーターとして応募する場合には、自分が持っている資格やスキル、経験などをはっきりと書くようにしましょう。CAD関連の資格はもちろんですが、建築士などの資格を持っている場合も同じように記載します。自社の業務と関わりの深い資格を持っている人であれば、それだけ採用されやすくなる可能性があります。

 

また、実務経験がある場合には、過去にどんな業務を行ってきたのか、詳細に記述すると良いです。2次元製図に特化した仕事だったのか、3次元製図まで行っていたかなどは、とくに注意して書いておきたい点です。過去にどんな業務を行ってきたのかが具体的に分かれば、採用側もどの程度のスキルを持っているか想像しやすくなります。資格や志望動機の欄にできるだけ詳しく記載するようにしてください。

 

今回は、CADオペレーターの転職事情について詳しく解説してきました。

現在ではCADを使用する業界は多種多様になってきていますから、様々な知識や経験がCADオペレーターの仕事の役に立つと言えます。単なるCADオペレーターにとどまらず、専門的な知識を身につけて、就職や転職を成功させましょう。

本コラムに掲載の内容は、2019年11月28日時点に確認した内容に基づいたもので、実際の内容と異なる場合がございます。予めご了承ください。
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