CADの資格とはどのようなもの?資格の種類やCAD資格試験に向けた勉強方法について

「CADの資格」と一口に言っても、さまざまな資格があり、それぞれ試験内容や合格率なども異なります。この記事では、一般的かつ代表的な資格について、試験概要や合格率などを解説するとともに、勉強方法、合格後の仕事の探し方などもご紹介していきます。

CADにはさまざまな資格試験がある

CADとは「Computer Aided Design」の略で、さまざまな設計や製図をサポートしてくれるソフトの総称です。建築、土木、製造など、幅広い分野の産業に導入されています。冒頭で申し上げたように、CADにはさまざまな試験があります。ここでは、その代表的なものをご紹介します(カッコ内の合格率は平成29年のものです)。

CAD利用技術者試験

CADを採用している業界・業種で幅広く認知されている試験の一つです。認知度に比例して企業からの評価が高く、CADを使った仕事に就く際に有利になると言われています。なお、国家資格ではなく民間資格となります。

CAD実務キャリア認定制度

CADに関するスキルや技能レベルを認定するための試験です。「3次元CADトレーサー認定試験」「3次元CADアドミニストレーター認定試験」「CADアドミニストレーター認定試験」があります。受験資格は特にありません。

建築CAD検定試験

建築系CADの技能を検定するための試験です。「准1級」「2級」「3級」「4級」があり、受験資格はありませんが「4級」は高校生のみとなります。

上記は一例ですが、このようにCADの試験はさまざまで、それぞれ目的や身につくスキル、活かせる仕事なども異なります。

特に、有用とされているCAD利用技術者試験は、気になっている方も多いのではないでしょうか?試験の種類と合格率は次のようになります(合格率は平成29年のものです)。

・2次元CAD利用技術者試験基礎(合格率58.7%)

・2次元CAD利用技術者試験2級(合格率54.1%)

・2次元CAD利用技術者試験1級(合格率トレース73.7% / 建築60.8% / 機械41.2%)

・3次元CAD利用技術者試験2級(合格率56.3%)

・3次元CAD利用技術者試験準1級(合格率44.7%)

・3次元CAD利用技術者試験1級(合格率26.8%)

「3次元CAD利用技術者試験1級」は3〜4人に1人という、非常に難易度が高い試験となっています。なお「準1級」「1級」は「2級」の資格がなければ受験できません。

こうした資格は、客観的に自分のスキルや知識を証明してくれるものになります。そのため、面接などにおいて有利に働く可能性があります。しかしながら、実際に現場で求められているのは「経験」面であることが多いため「必ずしも採用に結びつくものではない」というのもまた事実です。面接の際のアピール材料として捉えておくと良いでしょう。

CADの資格試験で合格するための勉強方法

資格試験に合格するには、専門的なスキル、知識を身につけておかなければなりません。勉強方法として「スクールに通う」「職業訓練校に通う」「独学で習得する」といった方法があります。それぞれ、詳しく見ていきましょう。

スクール

講師がいるので、効率よく学べる点、資格取得に関して言えば強みがある点などがメリットと言えます。しかし、30〜50万円など高額な費用がかかることや、試験の合格を主な目的としているところも少なくないため、受講するかどうかは慎重に検討したいところです。

職業訓練校

職業訓練校でもCADのスキルや知識を身につけることができます。半年は無料だったり、要件を満たせば補助金といった優遇措置を受けられたりするなど、人によってはメリットの多い勉強方法です。ただし、ハローワークで求職を希望していることが条件となっていたり、申し込める時期が決まっていたりするため、各職業訓練校に事前に確認しておく必要があります。

独学

市販のテキストを購入したり、操作方法などに関するウェブサイトや動画などのツールを駆使したりして独学する方法です。お金はテキスト代程度で済むほか、基礎から実践的な応用編まで詳しく解説しているサイトも多いため、人によっては学びやすいかもしれません。しかし、分からないところを質問できない、自分自身でスケジュールを組まないと時間だけが過ぎてしまうといった点や、実際の現場ではスキル不足に陥ってしまう可能性が高いというデメリットもあります。

CAD資格試験合格後の仕事の探し方

経験を活かせる仕事としては「建築・土木」「自動車・航空機」「機械・家電」「家具・インテリア」「広告」「アパレル」「福祉」などがあります。いずれもCADを使って設計・製図・修正・データ管理などを行うものです。

資格を生かせる仕事を探す方法としては、「通っていたスクールに紹介してもらう(紹介しているかどうかはスクールによります)」「ハローワークにCADオペレーターで求職希望を出す」「CADオペレーターの求人情報を扱っている派遣会社に登録する」といった方法があります。

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