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CAD・派遣・転職2019.05.27

CADとはどのようなもの?CADの基礎知識からCADを使った仕事まで徹底解説

建築関連や自動車関連、機械関連の仕事ではよく「CAD」という言葉が出てきます。CADは、現在では、これらの業界以外にもさまざまな分野で欠かせないものになっていますが、いったいどのようなものなのでしょうか。

 

ここでは、CADの基礎知識と、CADを使った仕事であるCADオペレーターについて徹底解説いたします。CADに興味のある方、要注目です。

CADとは何?主な用途や特徴について

まずは、CADとはどのようなものかをご説明しましょう。

 

CADは「Computer Aided Design」の英単語の頭文字からとった略語で「キャド」と読みます。コンピューター支援設計と和訳されることが多いです。

 

従来人の手によって製作されていた設計図を、コンピューターを使用して作図できるようにしたシステム、もしくはソフトのことをCADといいます。

 

1960年代に、アメリカの計算機科学者であるアイバン・サザランド博士によって開発された革命的なインターフェース、「Sketchpad」を基に開発された2D CADの「CADAM」が登場しました。

 

CADAMは当時のアメリカ国防省の全面的支援によって開発され、主に航空機の設計に使用されていました。その後、廉価版が登場し、自動車、機械、建設などの幅広い業種でも使用されるようになり、今日に至っています。

 

CADが普及するまでは設計や製図は紙ベースで手書きによって行われていたわけですが、CADを活用すると手書きよりもはるかにスピーディに作業できるようになりました。手書きでは誤差が生じがちな線の太さなどもCADを利用すれば簡単に均一化できます。

 

図面の修正において、紙では間違って修正ポイントの周囲の線を消すなどのトラブルが付きものでした。その点、CADを利用すれば修正箇所のみをピンポイントに修正することが可能です。加えてCADなら修正履歴も保存できるのも大きなメリットです。

 

また、紙では汚れや破れなどの危険性もありますが、CADを利用すればデータで保存するので、紙よりも管理が楽になります。

 

複数人で共有する場合も、紙ならばコピーして郵送したり、ファックスしたりする必要があり、手間も時間もかかりますが、データであれば離れたところにいるスタッフとも瞬時に共有できるのです。

 

CADのこうした特徴が、さまざまな分野で活用されている理由であるといえるでしょう。

 

「2D CADと3D CAD」「汎用CADと専用CAD」とは?

CADには種類があり、「2D CAD」と「3D CAD」、そして「汎用CAD」と「専用CAD」という種類に分けられます。

 

D CADとは、2次元CADともいわれ、図面を平面で表現するCADのことを指します。線や円弧を使用するもので、従来の紙の図面に相当するものを作成します。

 

D CADは3次元CADとも呼ばれるもので、球や直方体などを使用して建物などを立体的に表現するCADです。完成図などのイメージ把握がしやすく、さまざまな角度から位置関係を確認できるなどのメリットがあります。立体イメージから平面図を自動で作成することも可能です。

 

D CADと比較すると、3D CADは導入コストが高く、高度な操作が要求される傾向にあります。

 

汎用CADと専用CADの違いですが、汎用CADは特定の分野に限定せず、どの分野でも通用するCADで、専用CADは建築や自動車、機械などの各分野に特化した機能を持っているものです。

 

ここで有名なCADソフトをご紹介しておきましょう。

 

広く普及しているものとしてはAutoCADが挙げられます。2D はもちろん、3D にも対応した汎用ソフトです。最初のバージョンは1982年に登場し、現在でも大きなシェアを握っています。

 

AutoCADの販売元であるAutodesk社からは機械に特化したInventor、建築に特化した3D CADRevitも販売されています。Revitは日本の建築業界において非常に大きなシェアを持つソフトです。

 

Revitとシェアを2分しているのがARCHICADでしょう。RevitWindows用なのに対して、ARCHICADMacにも対応しています。

 

VectorWorksは世界初のMacintosh用のCADソフト。Macintoshならではの直感的な操作に特化し、デザイン性の高いものを作る建築家やデザイナーが使用する傾向があるようです。現在ではWindows版も開発されています。

 

フリーソフトであるJw-cadも広く使用される2D 汎用CADですが、建築士が開発したソフトであるため、建築業界で多く活用されているようです。

 

最近注目されているBIMとは?

CADソフトの中にはもっともメジャーなAutoCADの他に、3次元での作図もできるVectorWorksSketchUp Proといった製品があります。しかし、最近とくに注目を集めているのが、BIMというソフトです。BIMCADソフトの一種だと言え、それをさらに発展させたものだと言うことができます。

 

BIMは「ビム」と読み、「Building Information Modeling(ビルディング・インフォメーション・モデリング)」の頭文字を取ったものです。主なソフトとしては、上にも挙げたAutodesk RevitARCHICADGLOOBEといったものがあります。「ビルディング」という言葉が含まれているように、BIMは建築用に特化したソフトです。

 

AutoCADのような通常のCADソフトでは、主に2次元の図面を中心に作図していきます。平面図や立面図、断面図といった図面をまず作図することになります。しかし、BIMでは最初から3次元でのモデリングを行っていきます。

 

BIMのもっとも大きな特徴として、モデリングの際に形だけでなく部材の材料や材質などを指定できるという点が挙げられます。例えば、木材を使用するかコンクリートを使用するか、といった細かな指定ができるわけです。また、部材については強度やコストなどの属性を設定したオリジナルの部材を登録することも可能です。

 

こうした機能があるため、BIMでは建築物の強度や建築にかかるコストなども算出することができるようになっています。とくに大規模な建築プロジェクトを実施する場合には、BIMを使用することが不可欠になってきています。一例として、ホテルやスポーツ施設、高層ビル、マンション、商業施設などを設計される際にはBIMが使用されます。

 

BIMというのはこれまでの3次元CADソフトのように、単に3Dパースの作成のみを目的としたものではありません。BIMは建築時の設計からコスト管理、施工管理、仕上げまで、建築プロジェクトをトータルでコーディネートし、総合的に情報を管理するためのソフトとなっています。

 

CADが使用されている業界・業種とは

では、CADが使用されている業界や業種にはどのようなものがあるのでしょうか。CADを使用する主な業界としては、建築・土木業界、家具・インテリア業界、製造業界、アパレル・ジュエリー業界、福祉業界といった業界があります。以下でそれぞれ詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

 

建築業界

建築業界では、文字通り建築物を設計するためにCADを使用しています。CADオペレーターの求人数がとくに多いのも建築業界です。使用している主なソフトは、AutoCADJw-cadなどになります。大規模建築物を設計する際には、BIMソフトのRevitARCHICADなどを使用する場合もあります。

 

土木業界

土木業界では、都市計画をしたり土木工事を行うためにCADを使用しています。使用している主なCADソフトは、AutoCADJw-cadなどになります。土木業界では、こうしたソフトの他に専用の土木CADもあり、DynaCAD土木PlusA納図(エーノート)、HO_CAD paoといった製品を挙げることができます。

 

家具・インテリア業界

インテリア業界では、インテリアコーディネーターやインテリアデザイナーが設計した、建物の内装を図面に起こすためにCADを使用しています。また、室内のレイアウトやインテリアの配置などを決定する際にもCADソフトが用いられます。家具業界であれば、デザイナーの設計した家具の設計図をもとにして、CADソフトで製図を行っていきます。使用する主なCADソフトは、Vectorworks AutoCADなどになります。

 

製造業界

製造業界では、部品や部材の設計、金型の設計、完成品のデザインなどのためにCADソフトを使用します。一例として、家電製品や自動車、航空機などを作る会社ではCADソフトを多用しています。3次元モデリングができるCADソフトが使用されることが多く、主に使用されているのはSOLIDWORKSCreoAutodesk InventorFusion360といったCADソフトになります。

 

アパレル・ジュエリー業界

アパレル・ジュエリー業界も比較的早い段階からCADソフトを導入していた業界です。アパレル業界では、パターン、グレーディング、マーキングの3つの工程でCADが使用されます。ジュエリー業界では、主に宝飾品のデザインのためにCADが使用されています。両業界ともに専用のCADソフトがあり、アパレル業界ではクレアコンポ、AGMS、洋裁CADといったCAD、ジュエリー業界では3DESIGNといったCADソフトが用いられます。

 

福祉業界

福祉業界では、主にバリアフリー建築や福祉施設の設計のためにCADが用いられています。具体的な使用目的は、建築業界や家具・インテリア業界でCADを使用する場合と同じです。福祉業界でCADオペレーターの中には、福祉住環境コーディネーターなどの資格を持って活躍している人もいます。主に使用されているのは、建築系のCADであるAutoCADJw-cadなどです。

 

CADオペレーターとはどのような仕事?

CADは誰もが簡単に操作できるわけではなく、専門的な基礎知識がないと操作は困難です。CADに関する専門知識を持ち、CAD操作を専門に行う仕事をCADオペレーターといいます。

 

CADを用いての設計図の作成が主になりますが、そのほかにも修正作業やデータの管理、複製などの業務もあります。

 

細かい作業が多い上に確実な作業が求められるので、丁寧で必要事項を確認しながらしっかりとした作業ができる方、几帳面さがある方がCADオペレーターには向いているでしょう。

 

また、さまざまな情報から図面をイメージできる能力がある方や何もないところから何かを作り上げる、ということにやりがいを見いだせる方なら、より楽しんでCADオペレーターの仕事ができるのではないでしょうか。

 

CADオペレーターに関係する資格としては、CAD利用者試験や建築CAD検定などがあります。自分のできることを証明する手段として、資格を取得しておくのも一つの方法でしょう。

 

CADオペレーターになるために必要な資質とは

CADオペレーターは一種の専門職であるため、それなりの資質やスキルが要求されます。また、地道で長時間のデスクワークが続くため、こうした点も考慮に入れておかなくてはいけません。

 

では、CADオペレーターに必要な資質やスキルにはどんなものがあるのでしょうか。

 

長時間コツコツと仕事が出来ること

まず、CADオペレーターの仕事は長丁場であることが多いです。一日の仕事時間にしてもそうですが、長期間同じプロジェクトに関わるというケースも多々あります。その間は、ずっとパソコンを見ながら作業をこなさなくてはいけないわけです。また、渡された図面との整合性なども随時チェックしなくてはいけません。椅子に長時間座っているとそわそわしてしまうような人はCADオペレーターには向いていません。逆に、ルーティンワーク的なことを繰り返すのが好きな人には向いていると言えます。

 

分からない点を質問してはっきりさせられること

CADオペレーターとして仕事をしていると、図面を見ただけでは分からないことがどうしても出てきます。そういった際には、適宜設計士や責任者に質問をして、分からないことをはっきりさせることが必要になってきます。ですから、分からない点は分からないままにせず、勝手に作業を進めていかないということが重要です。

 

自分では即座に判断ができないような点が出てきたら、その場で質問をするようにしましょう。それもできるだけ詳しく、要点をはっきりさせた上で質問ができる、ということが大切です。すなわち、コミュニケーション能力もCADオペレーターには必要な資質の一つだと言えます。

 

完成まで責任を持って仕事ができること

CADオペレーターが関わる仕事はさまざまですが、場合によっては大規模な建築物の製図などに携わる場合があります。こうしたケースでは、一定期間同一の作業が続くことが多いです。

 

とくに、大規模な建築物の製図や設計補助などをする場合には、何日間も同じ作業を繰り返さなくてはいけない場合があります。そのため、同じ作業を繰り返していると飽きやすい、という人にはCADオペレーターの仕事は向いていません。最後まで責任を持って仕事をする、ということはどんな仕事にも共通していますが、CADオペレーターに関しても同様のことが言えます。

 

モノづくりが好きであること

モノづくりが好きである、というのも大事な点です。

 

なぜなら、CADオペレーターの仕事というのは正確かつ迅速でなければならず、図面を適切に読み取る能力が必要になってくるからです。そのため、自分が作っている家やモノの完成形が分かっているのと、分かっていないのとでは、作業効率に大きな違いが出てきます。

 

また、製品に詳しければ設計士にどんな点を質問すれば良いのか、といったことも適宜判断できるなど、やはりモノづくりが好きな人でないと仕事を継続していきにくいと言えるでしょう。

 

CADオペレーターとして働くためには資格が必要か

CADオペレーターとして仕事をするにあたっては、必ずしも資格は必要ではありません。しかし、CADの技術や知識を習得していくうえでのモチベーションを高めたり、初めてCADオペレーターの仕事をするといった場合には、資格を取得して自信をつけておくのも良いと言えます。

 

ここでは、CADに関する豊富な資格のなかから、4つをピックアップしてご紹介します。

 

CAD利用技術者試験(2次元)

CAD利用技術者試験(2次元)は、CADに関する資格のなかでは最もスタンダードな資格の一つです。実施しているのは、一般社団法人コンピュータ教育振興協会で、「2次元CAD利用技術者試験1級」「2次元CAD利用技術者試験2級」「2次元CAD利用技術者試験基礎」の3種類があります。

 

とくに、「2次元CAD利用技術者試験1級」は「機械」「建築」「トレース」の3つに分かれているので、建築系のCADオペレーターになりたい人にも、製造系のCADオペレーターになりたい人にも向いています。図面を見てトレースする能力があれば、合格するのは比較的容易でしょう。

 

建築CAD検定試験

こちらは建築関係のCAD技術に特化した試験です。実施しているのは全国建築CAD連盟で、准1級~4級までの4つのコースがありますが、4級を受験できるのは学生のみで、一般では准1級~3級までの3つのコースのみ受験することが可能になっています。試験内容は各コースによって変わってきますが、主にトレースの技能を見るという点では共通しています。ラフスケッチを見て、それを図面に書き起こすといった内容の設問もあります。

 

オートデスク認定資格プログラム

こちらは、AutoCADなどのCADソフトを販売しているAutodesk社が実施している試験です。世界基準の資格であるため、日本国外でも通用するというのが特徴の一つです。現在のところ、全世界で20万人以上のユーザーがこの資格を保有しています。

 

試験内容は、Autodesk社のソフトウェアの操作技能全般を見るもので、初級者向けの「オートデスク認定ユーザー」と中・上級者向けの「オートデスク認定プロフェッショナル」の2つのコースに分かれています。とくにエンジニアになりたい人に向いている資格試験です。

 

CAD実務キャリア認定制度

CAD実務キャリア認定制度というのは、NPO法人である日本学び協会CAD検定部会が認定している制度です。資格試験への合格を目指すものではなく、得点によって受験者にどれくらいのCAD技術があるのかを測る試験となっています。CADの操作技術についてはもちろんのこと、技術習得意欲や問題解決能力なども測る試験となっています。試験項目は、3次元CADトレーサー認定試験、3次元CADアドミニストレーター認定試験、CADアドミニストレーター認定試験、TCADs(Test of CAD for skill)の4コースに分かれています。

 

CADは独学でも学べる?

CADは通常CADスクールや職業訓練校などに通って学ぶことになりますが、独学での習得も可能です。なぜなら、CADソフトの中にはフリーソフトや試用期間が用意されているものも多く、インターネットや書籍でもCADの基本的な操作方法やより上級者向けの情報が多く書かれているからです。

 

その一方で、独学で学ぶことにはデメリットも多いです。その理由として、ただCADが使えるというだけではほとんど会社には採用されないためです。例えば建築会社であれば建築に関する基礎知識、製造業であれば製造に関する基礎知識がないと、入社後に業務についていくことができません。CADについて学ぶということは、こうした業界ごとの基礎知識に関しても学ぶことだと言えます。

 

CADを独学する方法としては、下記のようなものを挙げることができます。

・テキストを読んで自分のパソコンで再現してみる

Youtubeなどの動画を見て操作方法を覚える

・図面の読み方を覚える

・資格試験の勉強をする

 

もちろん、独学でCADの操作を学ぶということは可能なのですが、自分が理解できないことに関して質問することができなかったり、自分の理解の仕方で合っているのかどうかが確認できない、といった点がネックになります。

 

そのため、CADを独学で学ぶというよりも、しっかりとした知識や技術もある、CADスクールや職業訓練校などの講師について学ぶ、ということがやはり基本だと言って良いでしょう。

 

CAD操作を効果的に学ぶ方法とは

CADオペレーターとしての実力をアップさせるには、やはり何度も繰り返して操作方法を覚えるということが基本となります。そのためには、実践での経験の他、自宅での予習や復習なども欠かせません。

 

要するに、訓練を積み重ねることによってCADのスキルはだんだんにアップしていくわけです。もし分からないことが出てきた場合には、同僚や先輩、CADスクールの講師などに積極的に質問していきましょう。なお、簡単な疑問点であれば、インターネット上のFAQサイトを活用するのも良いです。

 

このような訓練や努力が必要な理由としては、CADの操作方法は一つではない、という点を挙げることができます。同じ作図をする場合でも、複数の操作方法があります。例えば、AutoCADで半円や四分割された円を描く場合であれば、円弧コマンドを使う方法と、円コマンドを使って後から余計な部分を削除するといった方法があります。実際に仕事で製図をするにあたっては、どちらのほうが効率よく作図ができるかは場面ごとに異なってきます。

 

つまり、どんな図面を作図するのかによって、作図のしやすさは変わってくるのです。場合によっては、取り扱う図面ごとに操作方法を変えたほうが良い場合もあります。一般的に言って、CADオペレーターとして仕事をしていく場合、同一の会社では似たような図面を取り扱うケースが多いです。そのため、長く働いているうちにどんな作図の仕方をするのが効率的か、ということは徐々に分かってきます。

 

CADオペレーターの仕事は一般的に言ってルーティンワークであるので、ショートカットキーの扱い方などは早めに覚えておくべきです。AutoCADJw-cadといったメジャーなCADソフトについては、基本的な教本がソフトごとに販売されていますし、インターネット上でも、ソフトごとの操作方法などが詳しく解説されているサイトがあります。こうした書籍やサイトの情報も積極的に読んで活用するのが良いと言えます。

 

また、AutoCADVectorworksといったメジャーなCADソフトの場合、操作に共通点が多いというのも一つの特徴です。ですから、まずは汎用的なCADソフトの操作方法を一通り覚えておくのが、CADオペレーターとして活躍するための近道です。

 

会社によってはマイナーなCADソフトを使用している場合もありますが、こうしたケースでもAutoCADJw-cadなどが使用できれば、問題なく仕事をこなせる場合がほとんどです。まずは、こうした基本的なCADソフトの使い方をしっかりとマスターしておく、ということが大切と言えます。

 

CADオペレーターのキャリアプランとは

CADオペレーターのキャリアプランとしては、専門的な要素の強い職種であるため、CADオペレーターとしての業務を継続していきながら、CADの作図スキルを上げていったり、徐々に自分が出来る仕事を増やしていく、といったことが基本となります。

 

CADオペレーターは図面や製図に関する基礎知識や、CADの操作スキルがあれば未経験からでも就職・転職できるケースがあります。

 

具体的なキャリアアップのプランとしては、次のようなものが挙げられます。

 

CADインストラクター

CADオペレーターの経験を重ね、十分な知識や技術を身につけることで、その経験を生かしてCADオペレーターの育成をする講師として働くことも可能です。CAD講師として活躍する場合、CADの技術や建築の知識はもちろん、相手のスキルを見極めることや、相手に合わせた教え方を身につけることも必要となります。

 

これまでの自分の経験をもとに、人に教えることで、より自身もCADに関する知識を深めることもできますし、何より教えた相手から「図面が描けるようになった」と言った報告や感謝を伝えられた時の喜びは大きいものでしょう。

 

BIMオペレーター

前述のとおり、最近注目されているBIMがより普及すれば、BIMソフトを扱えるBIMオペレーターの需要も高まります。BIMオペレーターも実務経験が大きく問われることとなりますが、CADオペレーターの実務経験があればBIMオペレーターへキャリアアップすることも可能です。

 

BIMはCADソフトとは違い、素材やメーカーなどの設定も行っていかなければならないため、CADオペレーター以上に建築業界全般の知識が必要となります。

 

建築士や設計士にキャリアアップする

CADオペレーターとして仕事をしながら、設計業務を経験して、建築士取得を目指す道も見えてきます。ただし、この場合には建築や製造に関する詳しい知識が必要になってきます。とくに建築士を目指す場合には、国家試験を受けてそれに合格しなくてはいけません。アパレル業界やジェリー業界などのように、デザイン関係の職場では資格は必要ない場合もあります。

 

建築士や設計士にキャリアアップするというのは、とても難しい挑戦にはなりますが、モノづくりをしていく上での達成感などは計り知れないものになります。

 

CADオペレーターからのキャリアアップとして、上記のようなキャリアアッププランがありますが、どのようなキャリアアップを目指すにしろ、CADオペレーター以上の知識を習得したり努力が必要です。

 

 

CADオペレーターとして長く働くためには

CADオペレーターとして長く働いていくためには、当然ですがそれなりの修練や努力が必要です。この節では、CADオペレーターを長く続けていくためのコツについて簡単に解説します。

 

CADについて繰り返し勉強すること

CADオペレーターの仕事を長く続けるためには、CADを使用した作図能力をレベルアップさせていくということが何よりも大切です。そのために必要となるのが、「図面の読み取り能力」と「CADの操作技能」の2つです。

 

このうちCADの操作技能だけをレベルアップさせても、図面の読み取り能力が上手くなければ、十分に仕事をこなしていくことは出来ません。なぜなら、CADオペレーターとしての仕事には、正確さとともにスピード感も要求されるためです。ショートカットキーの使い方などは早い段階で覚えておく必要があります。

 

また、常に新しい技術やソフトに関心を持ち、挑戦し続けていくという姿勢が大事です。

 

作り上げるものに愛着を持つこと

モノづくりが好きであったり、自分が作り上げるものに愛着を持つとうことも大切です。CADオペレーターの仕事は、何度も繰り返して似たような作図をしていくことも多く、自社製品について詳しい知識を持っていれば、それだけ作図もスピーディにこなすことができます。

 

また、CADで作図をしていく上では、完成品のイメージができるという点も重要です。自分がモノづくりに携わっている、ということを意識した上で、喜びを持って仕事に当たるということが大切なわけです。そうでない場合、繰り返し同じ仕事を続けるということに対して挫折してしまったり、飽きが来てしまうこともあります。

 

コミュニケーション能力を身に付けること

CADオペレーターとして仕事を続けていると、作図上分からないことがしばしば出てきます。とくに手書きの図面をパソコン上に写すような場合には、設計者が何を意図して描いたものなのか、という点が分かっていないと作図がしにくいです。

 

そうした場合には、設計者にどのような意図をもって描かれた図面なのかということや、図面の細部について細かく質問していくことが欠かせません。

 

また、自分が作図した図面は誰が見てもよく分かるようなものになっていなければなりません。時には、作図した図面についての説明を求められる場合もあります。そういった意味でも、コミュニケーション能力も大事になってくる仕事であることを覚えておきましょう。

 

CADオペレーターの年収とは

気になるのは、CADオペレーターとして仕事をしていく上での年収ですが、これは会社や仕事内容によってまちまちだと言えます。年齢や雇用形態、新規採用か中途採用かによっても変わってきます。

 

もちろん、スキルアップすればそれだけ年収も上がっていきます。

 

CADオペレーター全体としてみると、年収は約300万円~400万円くらいになることが多いです。一般的には、20代前半で約270万円、30代で約310万円が相場だとされています。40代を過ぎたころには、年収で約600万円までアップする可能性もあります。

CADオペレーターの求人について

CADオペレーターの求人にはさまざまなものがあり、正社員から派遣社員、パートタイマーなど、幅広く募集されています。特に現在は、高度成長期の頃に建てられた建築物の建て替えの時期にあたり、建築分野のCADオペレーターの求人は豊富です。

 

プロジェクトの工程によって必要な人員が変動するので、派遣社員の求人は特に多いといえるでしょう。

 

求人サイトを一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

本コラムに掲載の内容は、2019年05月27日時点に確認した内容に基づいたもので、実際の内容と異なる場合がございます。予めご了承ください。
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