
CAD・派遣・転職2020.07.29
BIMオペレーターを目指すなら今!需要と将来性について
CADに代わるソフトとして、建築業界で導入が進みつつあるBIM。同時にBIMオペレーターという仕事に興味を持っている人も多いのではないでしょうか。この記事では、現在BIMオペレーターの需要がどれくらいあるのか、その将来性などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
BIMオペレーターの仕事とは
BIMとは、Building Information Modelingを略したもので、日本語では「ビム」と呼びます。これまで、大手のゼネコンを中心に導入が進んできていましたが、現在では中小の建設会社でもBIMを導入するところが増えてきています。BIMソフトは、とくに大規模な建築物の設計に適しており、製図する図面も高層ビルやマンション、スポーツ施設、商業施設、病院といった規模の大きな建築物の製図がメインです。
BIMは、簡単に言えば、建築用のCADソフトに様々な追加機能を加えたようなソフトです。3次元上でパーツを組み合わせながらモデリングを行い、それだけでなく、建築プロジェクトにおける設計業務や管理業務を効率化することができるソフトとなっています。
また、リアルタイムで平面図や断面図、屋根伏図、パース、面積表、数量表などが更新されていきます。そのほか、CADソフトのようにただ製図を行えるだけでなく、部材ごとのコストや強度、メーカーなども登録することが可能です。
BIMオペレーターの仕事内容としては、BIMソフトを使い、設計者の指示のもと製図を行ったり、図面の修正を行うと同時に、部材ごとのコストや強度、メーカーなどを登録することが主な業務となります。
なお、施工ステップ図の作成や、部材のライブラリへの登録・管理などを任されるケースもあります。
このことから、BIMオペレーターはCADオペレーターと似通った仕事ではありますが、CADオペレーターに比べるとより深い建築の知識が必要な仕事と言えます。
BIMオペレーターの需要
では、BIMオペレーターの需要に関してはどうなっているのでしょうか。
求人募集を行っている企業の傾向
BIMオペレーターの求人募集を行う会社の傾向としては、これまではゼネコンサブコンなどが中心となっていました。しかし、現在では比較的小規模な建築物の設計にもBIMが使われるようになってきているため、中小規模の建設会社でも、BIMを取り入れるところが増えてきています。
BIMオペレーターの需要は高まる傾向に
BIMは現在、CADオペレーターの求人数と比べると、まだまだ少ないと言えます。しかし、先にも述べたように建設業界では中小の建設会社も含めてBIMの導入が進んできており、BIMオペレーターの求人数は今後徐々に増えていくことが予想されます。
なお、現在求人が行われている募集要項をみると、CADオペレーターとしてのスキルや実務経験があれば、BIMソフト未経験でも応募OKというところも多いです。そのため、これまでCADオペレーターとして働いてきた人たちがBIMオペレーターへ移行することも考えられます。
需要の高まりとともにBIMオペレーターの数も多くなり、CADオペレーターのように豊富な知識や実務経験の長いオペレーターが重宝されることも考えられます。このことから、BIMオペレーターに興味がある、今後はBIMオペレーターとして活躍の場を広げたいという場合は、できるだけ早い段階からBIMの知識を習得した方が良いと言えます。
BIMオペレーターの将来性は大いに期待できる
前項で、BIMオペレーターの需要は高まる傾向にあると述べましたが、将来性についてはどうでしょうか。
現在、海外では建物を設計する際にBIMを使用することを義務づけている国もあり、そうした動きは今後、日本国内でも進んでいくと見られています。現状、日本国内においてもBIMを標準的に使用しているところも増えてきているうえ、国もBIMの活用に力を入れています。
たとえば、国土交通省による「BIMガイドライン」が制定された2015年以降、公共事業からBIM化を目指すという動きもあり、2018年にはBIMで設計された家屋が認可を受けたという事例もあります。
このことから、BIMの導入が進むと同時に、BIMオペレーターという仕事は大いに注目すべき存在であり、将来性も大きく期待できます。
BIMオペレーターを目指すなら早い時期がおすすめ
ここまでBIMオペレーターの需要や将来性について解説してきましたが、BIMオペレーターの求人はまだまだ少ないのが現状です。
その一方で、将来性は大いに注目できるため、CADオペレーターからBIMオペレーターへの移行を考え始める人も多いと思います。
日々、BIMオペレーターの需要は高まってきているので、いち早くBIMについて学び、実際に経験を重ねれば、さらに需要が高まった際に経験や知識が豊富なオペレーターとして活躍できるかもしれません。
この機会に、BIMへ挑戦し、BIMオペレーターとしての道を歩み始めてはいかがでしょうか。
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